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『マルタカ』の事例メモ その17-石材補修・再生-

石材ドクター・杉本治郎『マルタカ』の事例メモ
その17 -石材補修・再生-

物件名 : 東京千代田区の平河会館前に設置されている、名物布袋像
石材材質 : 白御影石彫像
目的 : 経年の汚れが酷く、洗浄による原状復帰
使用薬剤 : 弗化系洗浄剤、接着剤
使用器具 : ビシャン、ハンマー、タガネ、高圧洗浄機(200kg)
作業概要 :  薬剤使用による高圧洗浄で、大概の汚れは除去することが出来た。
 しかし、頭部から顔にかけての一部が炭化して、黒色に変色していた。その部分の欠損を再生するために、同種の石(砂利)を接着剤を用いて欠損部に付け、ハンマーで打ち込む作業を行った。繰り返し打ち込み、ビシャンなどで表面の状態を整えた。
 名物布袋で、近隣の人が毎日頭や身体を触って挨拶していくとのことで、欠損したまま納品するわけにはいきません。出来得る限り原状に戻しました。
エピソード:  平河会館にこの布袋様を納品した時に、関係者から『同じような古い燈篭があり、ワビ、サビを残して洗浄出来ないか?』とのお話がありましたが、無理なご要望でしたので、綺麗に洗浄して、お渡しすることになりました。
 燈篭などは、古色がついた状態の方が価値があると言われています。そのため、新しい燈篭を竹やぶなどに放置して、古い感じにすることもあるようです。

作業前

作業後


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