『マルタカ』の事例メモ　その13－石材補修・再生－

石材ドクター・杉本治郎『マルタカ』の事例メモ
その13　－石材補修・再生－

物件名：	東京メトロ　新宿３丁目駅
石材材質：	砂岩
目的：	経年の汚れ除去（改修のため）
作業概要：	薬液による汚れの浮かし、その後、高圧洗浄。
使用薬剤：	塩化水素、その他数点
使用器具：	ハケ、モップ、高圧洗浄機、養生材、バキューム
ポイント：	天井まで薬液塗布のための養生が必要であり、開閉部やボート板などを養生し、その後、薬液を塗布しながらの洗浄作業となった。薬液を砂岩に塗布しても、夏場であり、吸収性が良いため、直ぐに乾燥してしまう。そのため、薬液をゲル状にする必要があり、さらに、それを洗い流すために、高圧水を多量に使用することになった。
一言：	夜間作業のため、時間的制約があり、終了までに３～4日かってしまった。
エピソード：	当初から「水を使用してはいけない」との指示があった。しかし、テストの結果、多量の水を使用しなければ汚れが除去出来ないことが判った。汚れ除去に使用した水を、全て回収することを約束して作業に入り、ブルーシートで水受けを作り、常に一人がバキュームで吸い取る作業となった。しかし、水がブルーシートの下部に廻りこみ、大騒動となってしまった。朝までかかって回収し、事なきを得る結果となった。

中央部分がテスト洗浄箇所

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