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木床クレームへの回答

ビルメンテナンス情報
木床クレームへの回答

著:木村光成 先生

 建築6年後の住宅のフローリングに、写真の様な変色が起きた。写真では大したことはないが、現場ではかなりひどい状態とのことである。

 まず、この床を単層無塗装と考えると、木が持つリグニンによる変色と考えるのが普通である。このような変色は、アルカリ洗剤で起きることが多い。赤から濃褐色まで、色々の事例ある。
 通常、塗装がある場合は、このような変色は起きない。また、無垢であれば、厚み15ミリ程度はあり、接着剤のしみ出しとは考えにくい。このような変色は、ラワンベニヤに多く見られたが、最近はラワンはほとんど見かけない。

 まず、一部をはがし、構造を確認すれば原因がわかる。
 無垢の無塗装の床を、6年間ワックスも使わず、洗剤ふきも行わず、どのような管理をしていたかが疑問であり、乾燥した状態ではこのような変色はほとんど起きない。また、日光退色も考えにくい。
 対応法は、通常35%過酸化水素の塗布であるが、面積の広い場合は平均化するのが難しい。また、無垢材であれば再研磨も考えられるが、変色は表面だけとは考えにくい。着色ウレタン塗装が最良の対応と考えられる。

注:35%過酸化水素は劇物であり、手袋使用、塗布して数分から30分で色が落ちる。
 最近、フローリングクレーム、たとえばナショナルオーナイテーフロアーなどのトラブルが起きている。メンテナンス作業の際は注意されたい。


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