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第52回 こころみの会 (22年度第1回)

第52回 こころみの会
(22年度 第1回)

実施日:2010年2月18日
会 場:産業貿易センタービル
主 催:こころみの会

 
講義1:業界情報
~教育から作業方法まで幅広い知識と経験から必ず役立つ情報が発信されます~
株式会社 ビル代行 鈴木 氏

 自社の研究施設にて、日々、研究と工夫を重ねている『株式会社ビル代行』の鈴木氏より、現場作業員への教育と指導についての講義がありました。
 今回は、いくつかある清掃の原則より、特に重要な三原則『汚れ、洗剤、素材』について、何から、どのように教えていくべきか……といった内容でした。

 作業員を対象にした教育の場では、清掃作業の経験が豊かな人も、全く経験の無い人も、一緒に教育しなければならない場合があります。また、経験が長くても、意外と基本的なことを知らないままに作業している場合も考えられます。
 まず、清掃について『汚れ、洗剤、素材』の関係を知ることは大切です。
 なかでも『汚れと洗剤』の話をするのは基本なのですが、ここで、いきなり科学的な話を延々と語れば、受講者は話が解らないままに寝てしまうかもしれません。

 そこで、まずは、汚れの種類や洗剤の種類について、身近なところから話をします。
 作業現場にある汚れの話をするのではなく、誰にでも身近な服の染み汚れについて例を挙げ、その汚れを洗うときに使う身近な、業務用ではなく市販品の、よく知られた商品名を挙げて「なぜ、その汚れに、その洗剤が良いのか」というように、話を進めます。
 話の合間には、「この汚れがついたら、普段、どうしているか?」というように、問いかけることもしましょう。
 一方で、『汚れと洗剤』の話に終始すると、「この洗剤を使ったら、この素材が駄目になる」という話が抜けがちになります。あくまで作業対象の素材を重要視して、三原則『汚れ、洗剤、素材』の話をするようにしましょう。



 文字や言葉で語るだけではなく、ところどころ実験を入れることも必要です。

 ろ紙を用意して、様々な汚れの原因となる液体を染み込ませ、十分に乾燥させます。
 このサンプルに、酸やアルカリなど、いろいろな洗剤を垂らしてみせます。洗剤が汚れに対して有効であれば、染みが滲む(汚れが動く)ことを確認できるでしょう。

 また、試験管に入れた液体(汚れの元)に対して、いろいろな成分を加える実験も行います。
 この実験の一例として、紅茶に、水、アルカリ、酸などを加える実験が紹介されました。ここでは、紅茶にレモンを垂らすと色が薄くなるのと同じ反応によって、酸の影響で、紅茶の色が薄くなることを確認できました。
 このように、他にクエン酸や重曹などを加えると、どのように反応するかを実験して、相性の良い組みあわせ、悪い組みあわせがあることを教えます。
 汚れを落とそうとしても、相性の悪い洗剤を用いれば、より汚れを色濃くしたり、落とし難くしてしまうことがあります。この清掃業界で相性の悪い組み合わせは、染物の業界においては、染色の定着を強めるための、安定剤として用いられている組み合わせであったりします。

 特に酸とアルカリの話は重要な要素です。
 洗剤には、アルカリ性の製品が多いのですが、これは、酸性の汚れが多いことを意味しています。一方で、トイレの主要な汚れ原因である尿石は、アルカリ性の汚れなので、トイレ洗剤には酸性の品を用います。
 こういった話をしたうえで、業務用洗剤においては、酸性もアルカリ性も、成分の強いものが多く、ちゃんと手袋等を使う必要があることを説明します。

 清掃の三原則『汚れ、洗剤、素材』の関係を知った上で、現場にある洗剤について、使用前に知る必要があります。
 洗剤の性質を調べるには、現場にリトマス試験紙を常備していると便利です。
 リトマス試験紙は、単に酸とアルカリを見分けるだけでなく、たとえば酸・アルカリによる変色反応とは別に、試験紙の色が抜けるようなことがあれば、その洗剤には漂白剤が入っていることが判別できるのです。

講義2:メタボリック対策
~きびしい世の中を生きる経営者にとって健康が一番、健康であるためのアドバイス~
Art Dance Studio M2 宮 先生

 健康運動指導師の資格をもち、子供からプロのステージ振り付けまで指導している宮先生による、健康指導がありました。

 最近は健康志向によって、様々なサプリメント等が出回っていますが、本来、人の体に良いのは、必要なものは、なるべく食べ物から摂取することと、ちょっとの運動です。
 この、ちょっとの運動が大切で、いきなり素人がスポーツ選手のような運動をしても、心臓や間接などに負担がかかって、健康よりはダメージとなり、かえって良くありません。
 一番良いのは『汗ばむ程度の運動』を継続的に行うことです。

 また、体格的に太っていることは、それそのものが悪いわけではありません。
 たとえば、関取は、見た目は太っていますが、脂肪だけでなく、筋肉がついているので健康です。同様に、普通の人でも、必要最低限の筋肉があれば、脂肪の燃焼や健康促進に十分な効果があるのです。

 日々の仕事で体を動かしている人でも、毎日、仕事で疲れているから十分だ……ということはありません。精神がリラックスした状態で運動しないと、健康促進の効果がありません。仕事などとは別に、リラックスした状態で、一日5分くらい、ちょっと汗ばむ程度の運動を、毎日続けることが大切です。

 運動といっても、ジムなどに通う必要もなく、簡単なストレッチ運動をしたり、3キロなら3キロと決めた道を、毎日歩いたりするだけでも十分です。
 3キロ歩くのに、最初は30分かかっていたのが、慣れるうちに20分になり、15分になり、やがて日課としての『運動をしないと気持ち悪い』と思える程に、習慣づけることができれば幸いです。

 以上のように、日々の運動の大切さを説く講義と共に、この日は出席者総出でダンスステップを習う時間がありました。
 講義終了時の窓の曇り具合をみると、参加の皆さん”汗ばむ程度”よりは、ちょっとハードな運動となったようです。


参考:こころみの会
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