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危機管理産業展2008

危機管理産業展2008

主催:株式会社 東京ビックサイト
会期:2008年8月8日~10日
会場:東京ビックサイト

 東京ビックサイトで実施された『危機管理産業展』を見学してきました。
 前に行ったのは2005年のことですが、その時と比べると、レスキュー向けや施設設置向けなど、ある程度規模の大きな製品が並ぶ一方で、”一般家庭に便利なパーソナル製品”は、なりを潜めてしまった印象でした。

 開催初日には、陸上自衛隊装備の屋外展示がありました。

左:屋外展示全景
 展示内容は、給水車や炊飯車、救護テントなど、災害対応装備が中心でした。

左下:手術車両
 複数台を接続して、野外手術室として使える救急車両。

下:化学防護車
 ガスや汚染などの状況下で、情報収集に進出します。
 メインステージでは、海上保安庁の特殊救難隊と東京消防庁ハイパーレスキューによる、ロープ降下の展示が行われました。

左上:降下する特殊救難隊員。

上:会場の天井までは、約25mあるそうです。

左:東京消防庁の特殊災害対策車
 陸自の化学防護車と同様に、放射線・生物・化学などのNBC災害に対応するための車両です。
船山株式会社 『ウォーター・ゲート』

 数年前、初めて”吸水ジェルを利用した土嚢”を見た時には、『なるほど便利だな』と思う一方で、自治体などで備蓄するには良さそうだけど、一般家屋やビル一軒単位で持つ必要はなさそうだな……と思っていました。
 ところが、今年は『ゲリラ豪雨』などという言葉が生まれる程に、水難が多発しました。報道される機会が増えたこともあって、水の氾濫や水難を身近な問題として考えざるを得ない状況になっています。
 そんななかで、今回の展示会では土嚢よりも手軽で扱いやすい製品を見つけてきました。

『ウォーター・ゲート』は帯状の製品で、水の来る方向に口を開けて設置すると、流入した水そのものが、後続の水を防ぐ壁になると共に、ゲートが流されないように重しの役目を果たします。
 たとえば、使用する場所がビルならば、地下へ続く開口部に『ウォーター・ゲート』を展開すれば、駐車場や機械室が集中する地下部分に、水が流入するのを防ぐことができます。ほかにも、水道管の損傷などで水が出てしまった時。水の流れを排水溝方面に誘導したい場合などにも役立ちます。
 また、水流の誘導作業をしつつ、その場を車で通りたい場合など、これが土嚢ならば全て移動して、通過後にまた積み戻すしかありませんが、『ウォーター・ゲート』なら単に踏んで通過するだけでOKです。

 パッと見には、いかにも水に流されてしまいそうな外見をしてますが、固定具を使わなくても接地面の摩擦だけで動くことのないよう、流入口の寸法などが設計されています(一応、前面には固定具を使うためのタブも付いています)。
 未使用時には左の写真のように、ロール状に丸めておくことができます。
 重さはゲートのサイズによってそれぞれですが、写真左のものなら30Kgほどですから、一人で運ぶことができます。持ち上げるのが辛ければ、現場まで寝かせて転がしていけば良いでしょう。何よりも、あらかじめ危ない場所を確認して、必要な寸法のゲートを手近に設置しておけば、対応も素早くできて安心です。
 設置も、カバーをはずして本体を寝かせ、押すなり蹴るなりして転がすだけで、一人で、手早く、簡単に、展開できるでしょう。
 また、たとえば”吸水タイプの土嚢”などは、使用後に廃棄処分しなければなりませんが、この製品なら巻きなおして収納しておけば、何度でも繰り返し使えます。

 最近の集中豪雨で被害があった場所のように、突然に、しかも何度も水害にあっている所に最適です。実際、今年は集中豪雨で被害の大きかった名古屋などからは、特に問い合わせが多いそうです。

 もちろん、水面がゲートを飲み込むような水量では対処できません。そんな場合は、高く積み上げることのできる土嚢の方が適当でしょう。とはいえ、水面が『ウォーター・ゲート』を超えるような洪水とか、『ウォーター・ゲート』が流されてしまうような濁流とか、そんな状況を前にしては、無駄な抵抗はせず、避難すべきでしょうね。

参考:危機管理産業展
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