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第14回 建築リフォーム&リニューアル展

第14回 建築リフォーム&リニューアル展

主催:建築リフォーム&リニューアル展組織委員会
共催:(社)東京建築士会
会期:2008年5月21日~23日
会場:東京ビックサイト

 既存建物の改装や、機能付加をテーマにした展示会が開催されました。
 当サイトでは一昨年の開催時にも見学しておりますが、その時に比べると、展示規模が大幅に縮小されたようです。
 出品内容については、耐震補強工事や隙間充填剤、撥水・防汚・断熱など様々な機能を持った壁材や塗料、UVカットガラスや貼り付けフィルムなどの定番商品が、大小様々なメーカーから出品されてました。

株式会社 有紀
『オートドアゼロ』

 電力を一切使用しない自動ドアです。
 たとえば、並行に並べた2本の棒の上にボールを置いて、棒をハの字型に開くと、広がったほうにボールが転がっていきます。もしくは、シーソーの下に置く支点の位置が変われば、その傾きも変わります。この自動ドアは、そういった物理現象によって開閉するので、電力もモーターも使用しません。
 ドアはレールに吊り下げられた状態になっており、ドアの前に設置された踏み板(左の写真で青マットの部分)を踏むことで、レールに変化が加わり、ドアが「ツッー」と滑るように開きます。ここで、人の体重が作動のキッカケになり、ドアそのものの重量が開閉の動力ということになります。

 最近、自動ドアにまつわる様々な事故報告がありますが、この製品の場合、ドアの重量以上の力がかからないので、動いている最中に手を添えればそこで止まりますし、戸袋に手を引き込まれる心配もありません。
 見方を変えれば『特別な工夫がある以外は普通の横開きのドア』ですから、危険性という点については、単なる横開きのドアと同等か、むしろ安全だと言えるでしょう(先行者がドアを勢いよく閉めて、後者が挟まれるといった事が起きにくいでしょうから)。

 設置には、電気配線などは必要ありませんが、足元に仕組みを作動させるための5センチ高の土台(左写真)と、さらに踏み板部分で2センチの盛り上がり(右写真)が必要となります。
 前者の土台については、手前にスロープを付ければ、車椅子を使うこともできるでしょうし、可能であるならば設置場所を5センチ掘り下げてしまうえば平らにできるでしょう(水抜きの対策も必要になって、現実的じゃないかな?)。それでも踏み板の2センチ分は残ります。

 ついつい素人考えでは、この2センチも土台部分に埋設できないものかと思ってしまうのですが、ここを埋設式にすると、通過時には2センチの凹みになってしまうのです。つまり、踏み板を踏んで通過している最中に、この2センチが平らになるように配慮して、あえて盛り上げているそうです。
 なお、右上の写真では踏み板部分の、中央部品(1枚)と周囲の斜面部品(3枚)が見えますが、この真ん中でも隅でも、何処を踏んでもドアは開くようになっているので、車椅子での利用も問題ありません。

 ちなみに、展示品のドアは、ゆっくり滑るように動いていましたが、おそらく開閉スピードはドアの重量によると思われます。一方で、ドアが開き始めるまでの時間は、体重が重い人の方が、やや早いそうです(仕掛けに与える変化の大きさの違いでしょうか?)。
 逆に、体重が軽すぎると作動しないそうです。とはいえ、作動しなくなるのは25kg以下。それだけしか体重がないのは小さな子供でしょうから、うかつに作動しないでくれた方が、かえって安全だといえるでしょう。
 もしも作動が遅いと不満を言う人がいたら、それは「あなたの体重が軽いからだ」と教えてあげれば、(特に女性は)何も言わなくなるかも。


『不燃木材』

 これまで木材をキッチンなど火の気のある場所に用いる場合には、板の裏まで火が通るまで十分な時間を稼ぐという考えから、かなりの厚みがなければ認可が下りなかったそうです。当然、重量も相当なものになり、現実的ではありませんでした。
 それを、現実的な厚みと重量で実現しているのが、難燃薬剤を含浸させた『不燃木材』です。
 単に不燃というだけでなく、使用場所によって様々な表面加工を施した商品があるので”木造建築でありながら防火仕様”といったことが可能になります。

 展示会場では、様々なコーティングを施した手すりやドアなどを展示していました。上記の『オートドアゼロ』を、この難燃木材で作ることも可能ということです。

参考:建築リフォーム&リニューアル展

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