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賃貸住宅フェア2007

賃貸住宅フェア2007 in 東京

会期:2007年12月18日~19日
会場:東京ビックサイト
主催:株式会社 全国賃貸住宅新聞社

 賃貸住宅業界向けの展示イベントが開催されました。
 賃貸住宅も建物を扱う業種ですから、新しい建材など、ビルメンテナンスに関わる商品も展示されています。

 展示会場は『仲介力アップゾーン』や『付加価値を高める設備ゾーン』など、7項目に分類されていたのですが、その分野ごとの流行商品なのでしょう、多数の企業の類似商品が固まって展示る傾向があり、比較検討には良いのですが、無目的に情報収集するには、やや多様性に欠ける印象でした。
 特に数が集中していた出展品目には、物件管理用のソフトウェア、物件の間取りを3D標示する画像ソフト、退去後に原状復帰しやすくリフォーム代の節約ができると謳う『汚れ難い・汚れが落ちやすい・消臭加工』の壁紙や床材、オートロックや電子鍵などのセキュリティ製品……などがありました。変わったところでは、『土地活用提案ゾーン』では”賃貸住宅”という括りから離れ、多くの企業が、コインパーキングとレンタルコンテナ(貸し物置)を並べていました。

参考:
 株式会社 全国賃貸住宅新聞社
 賃貸住宅フェア2007(公式サイト)


『リリカラ株式会社』

『ペット住まいる壁紙』

 耐久性が強く、傷がつき難い壁紙です。
 犬や猫がガリガリと爪研ぎをしても、傷がつかないようになっています。また、表面のエンボス加工も工夫されていて、爪が引っかかり難いようになっているので、ペット自身の安全にも配慮されています。
 ペット対策だけでなく、家具の移動で「ちょっと角を当ててしまった」といった場合にも、この壁紙なら耐えてくれそうです。

 さすがに、普通の壁紙に比べると少々高値になるようですが、メーカーの方からは「腰くらいの高さまでコレ(ペット住まいる壁紙)を貼って、それ以上は普通の壁紙にすればいいんですよ」とのコメントをいただきました。
 そんな工夫もできるように、通常タイプの壁紙と共通の色柄が用意してあるそうです(ただし、全ての柄で、とはいかないようです。会場には犬柄のモノなどありましたので)。
写真:展示デモンストレーションの様子。
 電動のヌイグルミが、前足の爪(クギ)で壁紙を引っ掻き続けています。通常の壁紙(向かって右)にはクッキリと傷がついていますが、ペット住まいる壁紙(左)では、繰り返し同じ箇所を引っ掻いているにもかかわらず、凹みさえできていません。
 なお、この展示では、途中でサンプルの左右を入れ替えられていたので『ヌイグルミのバランスなどで、左右の引っ掻く力に差があり、サンプルに影響しているんじゃないか』といったことは無いと思われます。


『ペット住まいるフロア』

 上記『住まいる壁紙』とセットで使うと便利な、ペット対応の床材です。
 傷がつき難く、防水・抗菌なので、トイレのしつけができていないペットが粗相をしても、簡単に後片付けできるようになっています。また、床暖房にも対応できます。
 もちろん、傷がつき難く、汚れが落ち易いとなれば、住人が変わる際に床の貼り替えをしなくて済むかもしれません。……と、ここまでは人間の都合。
 ペットの都合への配慮としては、ある程度のクッション性と防滑性能を備えた表面加工なので、室内で暮らすペットの、足腰への負担が軽減されることでしょう。

 一時的な人気で短期間に大量繁殖した犬種と、ツルツルのフローリング床は、ペットの足腰の健康という点でも、床の傷つきという点でも、最悪の組み合わせでありながら、流行してしまいます。この製品は、正しくはフローリング風デザインの床材なのですが、『フローリング(風)の部屋で、ペットと楽しい生活』を両立させるために、活用してみてはいかがでしょうか。


『フラット防滑フロア』

 ビルの共用部などを対象にした床材で、防滑性能を謳いながら、表面の凹凸が見られないのが特徴です。
 凹凸のある床とはいっても、実際には平滑な面に凸部分を付けけた物がほとんどでしょう(凹みは、水や埃が溜まって、よけい滑りそうですし)。ところが、この凸には、功より罪を感じる場合が多くあります。
 たとえば台車で荷物を運ぶ時。
 ガタガタと震動するので、荷崩れしがちだったり、特に荷物が精密機械の場合は嫌なものです。
 たとえば箒で清掃する時。
 凸の根元には砂や埃などのゴミが残りがちです。また、ゴミが残るからと凸部分を何度も掃いてると、いつのまにか箒の毛先に綿埃が絡みついてたりします。
 他にも、単純に凸によって、つまづくこともあります。メーカーの女性から伺った体験談によれば、ヒールの高い靴を履いてる時に、踵をあててしまうことがあるそうです。
 そういった数々の問題を、この製品では回避することができるわけです。
写真:展示デモンストレーションの様子。
 凹凸による防滑床材と『フラット防滑フロア』との比較展示。
 チョークと濡れタオルが置いてあり、来場者が自由にサンプルを汚してメンテナンス性を確かめられるようになっていました。見てのとおり、左の防滑床材では、凸の根元部分に汚れが残りがちです。
 また、実は、この展示ブースの足元にも、この製品が貼られていたのですが、メーカーの人に言われるまで全く気づきませんでした。それだけ違和感が無いということでしょう。
 車椅子でもガタつきなく移動できるので、バリアフリーの対応にも良さそうです。

参考:
 リリカラ株式会社
 『ペット住まいる壁紙』
 『ペット住まいるフロア』
 『フラット防滑フロア』


株式会社レンタブルワン
『フォトプロガード』

”汚れが落ちやすい壁紙”に代表されるリフォーム製品(リフォーム回数を減らすのが目的だから「リフォームレス製品」と呼ぶべき?)を利用することで、住人が入れ替わる時にも、壁紙や床材などの交換を行わないとしたら……次に問題になるのは”臭い”ではないでしょうか。

 この『フォトプロガード』は、純水と銀イオンだけで構成されているのが特徴です。微細な純水が臭いの原因となるバクテリアなどの細胞膜に浸透して、銀イオンの除菌効果によって分解します。
 通常の水に比べて、不純物の極めて少ないのが純水です。不純物が無い(完全にゼロはありえないでしょう)ということは、サビを促進したり色染めの原因となる不純物もまた、含まれていないことを意味します。つまり、この製品で金属や壁紙を濡らしても、サビやシミの心配はありません。
 その特徴を利用して、『フォトプロガード』を霧状にして散布することで、部屋全体を除菌・消臭を行う装置も展示されていました。空き室になったワンルームマンションで実施した場合、約30分ほどの作業で済むそうです。


左写真:個人利用用のボトルタイプ。
右写真:業務用の消臭・除菌システム。中身は同じ、純水と銀イオンのみを霧状にして散布。

参考:
  株式会社レンタブルワン


株式会社フジタカ
『情報配信自動販売機 モニタン』

『土地活用提案ゾーン』にあった展示で、様々な様態の自動販売機が提案されていました。

 右写真の販売機は、まず、本体のラッピングによって店の看板や広告塔として使えます。
 販売機の上に設置された『見てますよ看板』(9の字に見えるところ)は、販売機周辺の広範囲を長時間撮影できる防犯カメラで、自動販売機そのものへの犯罪抑止はもちろん、地域犯罪の抑止にもつなげようという製品です。

 そして、この自動販売機で最大の特徴が、タッチパネル式のモニタを装備していることです。
 サンプルでは賃貸住宅の物件情報が提示され、条件を入力することで検索をかけられるようになっていました。
 不動産屋さんの店先に、この自動販売機を設置すれば、窓にベタベタとコピーを貼るよりも数多く、より詳細な情報を扱うことができ、ついでに飲料販売もできます。また、建物の間取りから、どうしても窓口が空中店舗になってしまい地上に人員を配置できない場合にも、通行人にアピールすることができるかもしれません。

参考:
 株式会社フジタカ
 『デジタルサイネージサービス』
 『見てますよ看板』
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