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ビルメンヒューマンフェア'07 B

『総合資機材展示会』

 展示ホールにて開催の総合資機材展示会では、全104社もの企業による、新商品の展示やデモンストレーションが行われていました。特に昨今では『環境に配慮』という文言は、売り文句に欠かせなくなっているようです。

 こういった展示会では、多くの製品資料やサンプルを入手することができます。また、企業の関係者からも直接お話を伺うことができるのですが、会話のうえで『この製品には、こんな欠点があるんじゃないだろうか?』といった疑問を口にすると、意外なほど率直に、カタログには載ってない製品が苦手とする部分や、その回避方法のアイディアなどを教えてくれることがあります。

 ちょっと面白かったのは、背広姿のいかにもな会社員に混じって、まるでその場を清掃作業中であるかのごとく作業着姿の中年女性が、数人で会場を巡っていたことです。それも、小脇に大量のサンプル品を抱えて。
 実際、現場で作業をしている方ならば、きっと研究熱心な方々なのでしょうけれど……なぜに作業着姿……?
 もしかすると、技能競技会の出場者だったのかも知れません。

 会場では、大掛かりな機材から、ちょっとしたアクセサリー的な物まで、数多の新商品が展示されていましたが、そんな中から、ちょっと気になった小物を数点、紹介します。

株式会社COSCHEM

『ぬる手ぶくろ』
 作業前に塗布することで、手肌を保護して、手荒れを予防してくれる皮膚保護クリームです。
 クリームを塗布してから5分で、皮膚の表面に保護膜が形成され、肌を薬品などの刺激から守ります。
 保護膜の持続時間は約4時間。この持続時間は、朝と午後の作業前に塗れば、丁度良いくらいではないでしょうか。およそ4時間が過ぎると、形成された保護膜は使用者の新陳代謝によって自然に剥がれるので、使用後にクリームの成分を洗い落とす必要もありません。

 資料によれば、消毒薬、洗浄剤、脂、塗料、有機溶剤、それに頻繁な水や湯の使用……と、特に人の肌が本来もっている水分や脂分を奪う刺激に対して、保護機能があるそうです。
 当サイトでも、手荒れとゴム手袋の話題を取り扱ったことがありました。
 薬品で手が荒れる。
 作業効率が落ちるのでゴム手袋が使えない。
 ゴム手袋そのものが手荒れの原因になってしまう。
 そういった問題に、この商品が助けにならないだろうかと興味を惹かれました。

 もちろん『これを塗ったら、どんな薬品にどれだけ曝されても大丈夫』と、いうわけにはいかないでしょう。
 それでも、日常清掃における洗剤の刺激から守ってくれるなら、ゴム手袋を使わずに、作業効率の維持と手肌の健康が両立できるでしょう。どうしてもゴム手袋が必要な場合でも、手袋をする前に塗布しておけば、ゴム手袋そのものの刺激に対する予防になりそうです。

参考:
 株式会社COSCHEM / 『ぬる手ぶくろ』
 ビルメンテナンス情報『手あれ、皮膚障害、手袋のかぶれの増加と原因』

ノーリス株式会社

『ZIP-IT』
 排水管の詰まりの原因になる、毛髪などを除去する器具です。
 棒状の本体はプラスチック製で柔軟性があり、押し込むことで管の曲がりに沿って変形します。側面には、いくつもの爪があって、ここに毛玉が引っかかるようになっています。
 この製品を使って、毛玉を物理的に除去してしまえば、強力な薬品で溶解処理する必要がなくなります。配管や作業者の安全だし、薬品のコストもかからず、強力な薬品を垂れ流すこともありません。
 実にシンプルですが、1本あれば作業が格段に楽になるだろうと期待できる商品です。

写真左から:
 ・ZIP-IT本体。
 ・本体部分を拡大。この爪で毛玉を絡め取ります。
 ・製品パッケージ。
 ・商品見本。管に沿ってU字型に変形しているのが判ります。
『フロップモップ』
 最大180cmの幅を持つ、広所向けの大型モップです。単に大型というだけでなく、プレート部分の関節を折りたたむことで、最小60cm幅まで、30cmごとの調節が可能です。
  展示会場の商品見本を持ち上げてみて「ちょっと重いかな?」と思ったのですが、逆に、幅広状態のプレートを、しっかり接地させて拭き取り能力を十分に発揮するには、ある程度の重量は必要ということで、納得しました。
 モップのメンテナンスは、繊維部分を洗濯ネットに入れて、洗濯機で洗えます。

参考:
 ノーリス株式会社 / 『ZIP-IT』 / 『フロップモップ』

株式会社 ホーキイ販売


『命中くん』
 立ち小便器の汚れを予防するためのシールです。
『的があれば、つい狙ってしまう』という心理を利用して、尿をあてる部分を適切な場所へと誘導することで、立小便器と周辺への跳ね汚れを予防します。
 特に学校などでは、高い効果を発揮しているそうで、なるほど解るような気がします。
 ユニークな商品なので、以前からメディアなどでも紹介されていましたが、新しく尿で(尿の温度で)絵柄が変わる製品ができました。『おみくじ』『777』『よくできました』『焚き火(炎の絵が消える)』の4タイプあります。

『ダートルマット』
 便器周りの床に敷くことで、床の汚れや臭いを防ぐマットです。
 固定用マット交換用マットの組み合わせからなり、交換用マットには、吸水・消臭・抗菌の機能があります。写真では、周りの茶色部分が固定用マット、中央付近の黄色とグレーの部分が交換用マットです。マットには、それぞれ色や柄のバリエーションがあります。
 要は、床にオムツと同様の機能を持ったマットを敷くことで、汚れを踏み広げたり、床面に擦り込んでしまうのを防ごうというわけです。

 ひたすらコストを抑えなければならない現場では、こういった消耗品を増やすのは難しいかもしれませんが、多少のコストがかかっても、より快適な環境を目指す……という現場があるならば、こういったアイテムの導入を提案してみてはいかがでしょう?

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