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New 環境展

2006 New環境展
主催:株式会社 日報アイ・ビー
会期:2006年5月23日~26日
会場:東京ビックサイト


廃棄物問題、汚染問題、リサイクルなど、環境をテーマにしたイベントが開催されました。
東京ビックサイトの東ホール1~6に加え、屋外展示まである大規模なイベントです。そのうち3分の2くらいは大型機器の展示で、解体工事に使う重機関連、廃材の粉砕装置、廃棄物からリサイクル品の原料の状態にまで加工するプラント装置などがありました。
解体現場やビルメンテナンスの現場から出たゴミが「廃棄物業者さんに回収された後にどうなるか」「今後どうしていくべきか」といったところがメインでした。


日米日米礦油株式会社 『Pig(ピグ)』

液体に対して強力な吸収力を発揮する吸着マットです。
水も油も吸着するもの、油のみを吸着するもの、薬品の漏洩処理に使えるもの、水から油分を取り除くのに便利なもの……と、能力や形状で多くのバリエーションがあるので、アイディア次第で様々な使い方ができるでしょう。
ちょっと油をこぼしてしまった時はもちろん。たとえば、あらかじめ僅かに油漏れする大型機械の周囲に敷いておけば、清掃時に油を処理する手間が省けます。

下はイベント会場での実験の様子です。
(左上写真)実験用のサンプル。白は油分のみを吸着、黒は水も油も吸着するタイプです。
(右上写真)水槽に油を垂らします。
(左下写真)油が浮いている水面に、ピグマットを一瞬浮かせます。
(右下写真)水面に浮いていた油分が、全てピグマットに吸着しました。

同様の実験を黒いサンプルで行うと、やはり一瞬で油分は水面から除去されました。
ひとつ違うのは、黒いサンプルは油だけでなく、水も吸収するということです。この水と油を吸ったサンプルマットを絞ると、水は滴り落ちますが油分は吸着されたままマットに残りました。
このように性能別にハッキリと違いが出ますので、使用目的によって使い分けることができます。

『ピグ』はマット状の品だけでなく、左写真のようなソックスタイプもあり、オイルフェンスのように使うこともできます。また、冷却水からの油分除去や、油槽内の水分除去共を目的とした品もあるようです。


株式会社旭創業

『プネオ』

生ゴミを入れておくことで水分を蒸発させることのできる「呼吸する袋」です。蒸発した水分だけを通過させるので、液漏れ臭い漏れの心配はありません。
生ゴミから水分を減らすことによる環境負荷軽減のメリットには「腐敗を遅らせ悪臭の発生を抑える」「燃焼処理に必要な火力を軽減できる」など、いくつかありますが、とりあえず一番身近な効果としては、生ゴミに含まれる水分を減らすことが、そのまま重量の軽減につながるということがあります。屋外に放置する実験によれば、砕いたスイカが5日で20%、千切りキャベツが5日で41%の重量軽減にったそうです。
重量軽減による恩恵は、家庭ごみのレベルでは実感薄いでしょう。でも、これが飲食店のあるビルや施設など、1日に何十キロという単位で生ゴミがでる環境では違います。重量あたり幾らで回収費用がかかる場合、3日置くだけで重量が20%減るとすれば、それで節約できる費用は小さくないでしょう。

(左写真)『プネオ』の袋にイベント初日に水を入れ、定期的に重量を量る実験です。
写真は2日目の状態ですが、前日より重量が減っているそうです。また、この実験は、袋から出るのは水蒸気になった分だけで、液体は漏れないことも示しています。
この他の実験サンプルには、10日以上置かれて水分の抜けきった野菜の微塵切りや、乾ききった納豆などを展示してました。

この『プネオ』の、もうひとつ大きな特徴は、環境負荷軽減のために生分解性プラスチックでできていることです。
そのため、生ゴミを入れたままで長期間放置すると、生ゴミを分解するバクテリアの働きで、袋そのものが分解されて穴が開きます(前述の砕いたスイカの実験では、21日目に水漏れが生じたそうです)。
ゴミ袋に穴が開く……とだけいうと、まるで欠陥があるみたいですが、通常、10日以上も生ゴミをストックすることがあるでしょうか? 全く問題にならないと思います。

『スターコンパック』

ちょっと特殊な形状をした業務用ゴミ袋です。
通常のゴミ袋は、元々は円筒のビニールの下辺を線状に接着した形状をしており、この形状からクセがついています。このクセがあるために、円筒形のゴミ箱やゴミバケツに入れても、中身のない状態では広がり難く、中身がある状態では袋の膨らみかたが一様ではないために、入り口に引っかかって取り出し難くなっています。また、床に置くにも底面が平らにならないので、安定しません。
これらゴミ袋の欠点を、底面を絞り込むように接着することで解決したのが『スターコンパック』なのです。

(左下写真)左が通常のゴミ袋、右が『スターコンパック』です。
(右下写真)『スターコンパック』の底面は、一直線の線状ではなく、絞り込むような特殊加工になっています。そのため袋にクセがなく、ゴミを入れれば素直に円筒形に膨らみます。また、底面が平らになるので、置いたときにも安定します。



『サルッチュウ』

害虫の嫌う環境を作り、遠ざけることで衛生を保つ「害虫忌避剤」です。
殺虫剤は散布した瞬間にしか効果がありません。殺した虫の死骸は新たなゴミにもなりますし、他の害虫を呼び寄せる餌にもなってしまいます。殺虫剤散布前に産みつけられた卵が、効果が切れた後に孵化することもあります。
『サルッチュウ』は虫を殺さず遠ざける薬なので、ゴミの集積所などの害虫が好みそうな場所に定期的に散布しておけば、死骸も出さず、虫のいない環境を保つことができます。また、孵化抑制効果もあるので、もし卵が生みつけられていても、その卵は孵化しないまま干からびてしまいます。配達物の箱に吹きつけておけば、配達先での害虫クレーム防止にも利用できます。
スプレー缶から業務用18リットル入りポリタンク、成分を含浸させた保存袋や固形状のビーズタイプなど、多くのタイプがあり、様々な使用場所や用途に対応しています。また、ネズミなどの害獣に対応する忌避剤もあるそうです。


積水テクノ成型株式会社
『透明エコダスター』

ペットボトルを再利用したリサイクル商品で、最大の特徴は透明で中身が見えていることです。
「紙カップ」「カン」「ビン」「ペットボトル」など分別用のゴミ箱を並べてあっても、ちゃんと分別せずに捨ててしまうケースや、一般ゴミの混入は起こります。ここで意識してしてもらえないのは、ゴミ箱に貼られた分別指示を見ていないか、「捨ててしまえば(隠してしまえば)、後のことは知らない」という気持ちがあるからでしょう。
ゴミ箱そのものが透明であれば、パッと見で分別内容が判ります。それに、ゴミを隠してしまうことができませんから、どれだけいい加減な人でも周囲の目を気にするだけの社会性があれば、分別を意識せざるを得ないでしょう。また、中身が常に見えていますから、爆発物等の不審物を仕掛けられる心配もありません。

参考:
『2006 New環境展』
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