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テクニカルショーヨコハマ2006

テクニカルショーヨコハマ2006

会期:2006年2月1日~3日
会場:パシフィコ横浜 展示ホール
主催:社団法人神奈川県産業貿易振興協会
社団法人横浜市工業会連合会
神奈川県 横浜市

パシフィコ横浜で行われた『テクニカルショーヨコハマ』に行って来ました。
神奈川県下最大の工業技術・製品に関する総合見本市……ということで、広く様々な分野の新技術に触れることができます。
その一方で、パシフィコ展示場のCとD、2ブロックを使っていながら、閑散とした印象なのが気になりました。
ひとつには分野が広すぎてイベントそのものが散漫な印象だったこと。もうひとつは、出展ブースの中にはテーブルしか置いてなくて、何を紹介したいのか解らないようなところが多くあったことが原因という気がします。

株式会社エコアース
『アリオレス電磁気装置』

配管内部を通る水に電気と磁気で働きかけ、管内のスケールや赤錆を除去。除去した後には再結晶を防止してくれる装置です。配管を装置で挟むだけなので、水流を停止したりバイパスを設けたりする必要はありません。あとは近くに一般の100V電源があれば、すぐにでも導入できます。
既にスケールが付着している場合、結晶したスケールを電気分解しながら除去することになるので、一日二日で効果を確認することはできないでしょう。その代わり、通常使用しながら除去を進め、その後の付着も防止してくれるのですから、定期的に清掃したり、薬品を流し込むための使用停止日を設ける必要はなくなります。

 配管のサイズにあわせて様々なタイプがありますが、基本的な理屈は同じです。
上写真、奥にあるのが口径50mm~80mmの配管向けタイプと、右手の青いのが家庭向け(15mm~20mm)の小型タイプ。大きなものには口径100mm~200mm対応のシリーズがあります。
左の写真は上と同じく口径50mm~80mm向けですが、配管設置場所が風雨にさらされる屋外である場合でも大丈夫なように、作用部分と制御部分が分離しています。

 下2枚の写真は参考に置いてあった、スケールが付着した状態の配管。
特に右のものは温泉に使われていたもので、もはや口径が本来の半分しかありません。しかも、スケールが肉厚な方が下かと思ったら、逆だそうで(つまり、写真の状態で正しい)。下のスケールが薄くなっているのは、スケール除去のために薬液を流し込んだものの、管内が満たされずに下側だけ溶かされたから……だそうです。
いずれにしても、こんな状態で使い続けるのは、いかにも効率悪いですよね。

鈴幸商事株式会社
新日産ダイヤモンド工業株式会社

こちらのブースでは、工業用ダイヤモンドと高機能樹脂製品を展示していました。これらを応用した研磨工具はハードディスクの読み取りヘッドなど、精密部品の加工に用いられているそうです。
右写真の黄色い粉末が『超耐熱ポリイミド成型体セプラ』で、これを下写真のような加工品にします。
セプラは、300度までの長時間加熱、480度までの短時間加熱に耐えるだけの耐熱性能。耐水。耐酸。耐アルカリ。高い絶縁性。引っ張りや曲げなどの変形にも強く、変形しにくいからこそ精密な切削加工が可能……と、高性能な樹脂です。しかも放射線にも強いので、原子力施設や、宇宙線に曝される人工衛星など、宇宙開発分野でも使用可能です。
研磨シート『ポリモンド』

そんな高機能樹脂の身近な応用品が、研磨シート『ポリモンド』です。
ポリモンドは、ダイヤモンドの砥粒を高機能樹脂で固めたものです。それも単に塗り固めたのではなく、砥粒と樹脂が混ぜ込んであります。普通の紙やすりなら表面だけ使って終わりですが、ポリモンドはシートに穴が開くまで研磨性能を発揮します。
素材の樹脂が、水や薬品、熱にも強いので、様々な研磨剤や薬品と併用できます。考えようで研磨作業の可能性が広がりそうです。
ポリモンドは、紙やすりと同様の考え方で100番、200番……と目の粗さで分けられています。精密加工用の10000番まであるそうですが、身近なところで1000番くらいまでを、洗剤を使いつつの汚れ削り落としや、石材の表面研磨などにいかがでしょう?

株式会社 光照 / エヌデック 株式会社  『エコ・バラスト』

『エコ・バラスト』は新型の蛍光灯安定器です。
消費電力の少ない省エネタイプで、明るさを犠牲にすることなく節電することができます。スイッチを入れた時に最大になる電流も低く抑えられているため、蛍光灯の発熱も低く抑えられ、蛍光灯そのものの寿命も長くなるそうです。
古いタイプの照明器具に比べると電気料金が20~40%削減できるそうなので、建てられてから時間の経っているビルなどで導入すれば、照明器具の交換に初期投資が必要だとしても、スグに回収できそうです。
 安定器そのものの発熱も抑えられているので、夏場の冷房効果を阻害せず、ここでもちょっと節電になります。

(右写真)
エコ・バラスト(左)の温度は44.5度なのに対して、旧式安定器(右)は74.0度と熱くなっています。

参考:テクニカルショーヨコハマ2006
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