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硫化水素自殺と洗剤使用時の注意

ビルメンテナンス情報
硫化水素自殺と洗剤使用時の注意

著 木村光成 さん

 硫化水素自殺が流行している。カビキラーと違い、第三者の巻き添えや、住民の非難騒ぎも起きている。
 硫化水素には、腐った卵や硫黄のような、独特の臭いがある。また、空気より重いという特徴がある。

 ところで、硫化水素と臭いがそっくりのシミ抜き剤がビルメンで使われているのだが、これが最近問題になったとの連絡があった。状況によっては、大きな騒ぎになる可能性があるため、使用には十分注意されたい。

 チオグリコール酸アンモニウムは、硫黄の臭いのする鉄さび抜き用の還元剤で、ほぼ中性であるため、石材やカーぺットの鉄さび除去に使用され、また、車の鉄分除去にも使用される。鉄さびと反応して赤紫になる(写真)。
 分解しやすいため、大手の洗剤業者は取り扱わない。FO業者やネット販売が主なルートで、販売業者はミヤキ、紺商、鈴木油脂、ビアンコジャパンなどである。
 これの匂いは今までは問題にならなかったが、現在の状態では避難騒ぎを引き起こす可能性もある。使用時にはオーナーへの連絡など、十分に注意されたい。
 なお、中和剤は反対の性質を持つオキシドールである。


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