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タイルカーペットのつなぎ目の汚れ2

ビルメンテナンス情報
タイルカーぺットのつなぎ目の汚れ2

著 木村光成 先生

 以前、タイルカーぺットのつなぎ目の汚れについて、全国ビルメン協会事務所の事例を紹介した。この汚れは、日常管理の汚れがつなぎ目にたまり、リンサー作業によって吸い上げられたと考えられ、比較的取れにくい油性汚れを含む場合がある。

 これに対し、今回の汚れはフリーアクセスフロアーに起きる事例である。
フリーアクセスフロアーとは、写真1のように床下を造り、その下に電話線、LAN配線、電源などを通し、簡単に配線変えが出来るシステムである。以前は写真2のようなフラットケーブルが使用されていた。
フラットケーブルは最近10年は使用されていないが、古いビルにはいまだに使用されている。そのため、気づかずに水を使いすぎると大きな事故につながるため、注意されたい。

写真1のフリーアクセスは金属製であるが、プラスチック製など多くの種類があり、重さを減らすため穴が開いている物も多い。
大量の水を使えないため、日常はスピンパットが使用される。今回の汚れには、古いタイルカーぺットの、下からの空気の噴出しがあり、これがつなぎ目に汚れがつく原因であった。

 タイルカーぺットに使用されているピールアップ接着剤は、古くなると接着力が無くなる。最近は使用溶剤の制限もあり、接着力が落ちている。このため、タイルカーぺットと床に隙間がある場合があり、電線の熱で温まった空気が少しずつ吹き出す例がある
 写真3がその事例で、はじめは孫受のメンテナンスが原因とされたが、原因を明記した報告書の提出により、特別清掃として予算取りがされた。このような事例もあることを知っておくことが必要である。
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