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実験セミナー第2回 アクアバルーン撥水剤施工

2006年4月6日 実施
BMIX実験セミナー 第2回『アクアバルーン撥水剤施工』

 会場:ジョンソンディバーシー㈱ フロアラボ
講師:
株式会社ワード
代表取締役 田辺宏章 先生
株式会社ジーアンドアイ
取締役社長 皆川光雄 先生

4月6日、ビルメンテナンス企業の関係者を対象にした『アクアバルーン』の説明会が行われました。
製品の開発元や販売会社の方々を講師に迎え、実際に施工に携わる方々を聴講者にしたセミナーは、終了前の質疑応答においては「限られた時間で広い面積に施工するには、どれだけの人手が必要になるか」「施工前の前処理や清掃を、どの程度行う必要があるか」といった、実践的な議論になりました。
現場に携わる方から出る意見は時に辛辣なこともありますが、それも開発企業にとっては参考になる消費者の声となるでしょう。今後も、このように企業と現場が意見を交わせる場として御利用いただければ幸いです。

アクアバルーンの特徴

『アクアバルーン』は、撥水・防水・防汚効果を備えた、塗料であり、コート剤であり、ワックスでもあるという製品です。

その特徴には――
・ VOC(揮発性有機化合物)を発生する成分や有機溶剤を一切含まない『完全水性一液型塗料』である。
・ 火や熱にも耐性があるので、季節ごとに気温の変化を受け易い場所でも利用できる。
・ アクリル系水性塗料にも関わらず黄変しない。
――等が挙げられます。

素材や使用目的によってバリエーションがあるようですが、今回は特に『コンクリート用コート剤』について教えていただきました。
(左写真)
右半分のみに『アクアバルーン』を塗布して、完全乾燥させたサンプルボードです。中央を境に僅かな色調の変化が見られます。

コンクリートや石材に塗布すると、表面にある微細な穴から内部に浸透して防水層を形成します。この防水層と表面の撥水効果を併せることで、強力な防水能力を発揮することができるのです。
たいていの撥水剤では、数ヶ月も経つと劣化して、高圧洗浄した時に素地が水を吸ってしまいますが、『アクアバルーン』の防水効果には文字通り厚みがありますので、防水効果が長期間持続します。そのため施工からある程度経っている場所でも、染み込みの心配をすることなく高圧洗浄を行えるでしょう。
(上写真)
ボードの表面に水を垂らしてみました。
無加工の左側では素地に水が染み込んでいますが、右側は『アクアバルーン』を塗布したために撥水効果が現れています。

(右写真)
ボードを傾けてみました。
撥水効果がある右側の水は転がるように流れ落ちてしまい、その痕跡もみられません。

水が入らないということは、汚水の染み込みが起きないということです。これが「汚れにくい」「某汚効果がある」ということにつながります。
『アクアバルーン』を塗布した表面には、粘着性のものが付着しません。これは粘着テープをはじめ、ガムなども同様で、これも防汚効果を発揮できる理由となっています。
また、電柱や外壁に塗布しておけば、無許可のビラ貼りなども防止できます。

(上写真)
表面にビニールテープを貼り付けてみました。『アクアバルーン』を塗布した右側では、どれだけ押しつけてもテープが定着しません。

(左写真)
試しに、サンプルボードの中央部分にテープを貼り付けてみました。『アクアバルーン』を塗布した部分と無加工の部分、その境界で全く状況が異なるのが解ります。

(右写真)
これまでとは違うサンプルで実験してみました。
こちらの方が、表面が荒く、水や汚れがつきやすいと同時に、単色なので汚れが目立ち易い素材です。
まずは水滴を垂らしてみると、無加工の部分では水が浸透しているのに対して、『アクアバルーン』を塗布した部分では撥水・防水効果が発揮されています。
(上写真から)
今度はマジックで落書きをしてみます。
アセトンを含ませたティッシュで拭ってみると、『アクアバルーン』を塗布した部分だけ、簡単に拭い取ることができました。このように落書き対策にもなります。


(下写真)
マジックを拭い落とした後、再び水滴を垂らしてみましたが、ご覧の通り、撥水・防水効果に衰えは見られません。
 以上のように、『アクアバルーン』は強力な撥水・防水・防汚効果を発揮し、ガムや貼り紙などの付着を防ぎ、さらには効果が長期間持続します。
最初の導入時にこそ、それなりの材料費や手間が必要となりますが、導入してしまえば、その後のメンテナンスは、水洗い程度で済ませることもできますので、長期的には人件費などのコスト削減が期待できるでしょう。

その他、『アクアバルーン』には、以下の特徴が挙げられます。
・強力な接着力で多様な素材に利用できる。
・優れた伸縮性で、素地が温度変化で膨張収縮しても、ひび割れが起きない。
・耐候性に優れる。
・素地が呼吸できる。
・滑らない。
・風化しにくい。
・塗布してから数ヶ月経つと硬度が上がるので、表面が減りにくくなる。



『アクアバルーン』は、多種多様な素材に対応しており、メーカー資料によれば、木、コンクリート、アスファルト、ガラス、FRP、アクリル、ケイカル、塩化ビニール、フレキ、鉄、銅、アルミニウム、ステンレス、レンガ、パーティクルボード、ポリウレタン、ポリカーボネート、発泡スチロール、スレート、モルタル、等が作業対象になります。


アクアバルーンの取り扱い

新築物件ならともかく、既存の物件に『アクアバルーン』を導入する場合は、事前に清掃や洗浄などの前処理をすることが望まれます。
幸い、ほとんど臭いが無いので、人通りのある場所でも作業を行えますが、実際に人が踏み歩く床面への施工となると、乾燥時間も含めた作業計画が必要になるでしょう。
完全乾燥までには1日を要しますが、ここで求められているのは、とりあえず床表面が乾燥するまでの時間で、これには1時間もあれば十分です。

施工前の洗浄で素地に水分が残り、乾燥が間に合わなかったとしても、そのまま施工して問題はありません。
たとえ完全乾燥させる時間が足りずに素地内部に浸透した水分が残っていても、『アクアバルーン』そのものが水性ですから、『アクアバルーン』が乾燥するにしたがって余分な水分もいっしょに蒸発します。
とはいえ、水溜りになるくらい濡れっ放しでは話が違います。その場合は水で薄めたのと同じ状態ですから、当然、乾燥時間が延びてしまいます。

(左写真)
『アクアバルーン』の使用量は、1㎡あたり50ccが目安です。
今回の実験では、ボードのサイズ[40cm×40㎝]の半面を利用しますので―― [(0.40×0.40)÷2]×50=4 ――で、約0.16㎡に対して4ccを塗布することになります。

(左下写真)
適量を塗り込むようにして広げます。素地表面の穴や凹みにも十分入り込むようにしてください。

(下写真)
元が乳白色の液体なので、塗った直後は色の違いが見られますが、乾燥すれば落ち着いて目立たなくなります。


参考:
株式会社ジーアンドアイ
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