|
|
第22回 ビルメンフェア 主 催:横浜建物管理共同組合 日 時:2012年2月8日 会 場:横浜産貿ホール ビルメンテナンス向けの製品展示(一部販売)イベントが実施されました。 |
残留塩素濃度測定用 チェックキットエタニ産業株式会社 藤園商事株式会社(出展社) 基準色のディスクを交換することで、残留塩素濃度だけでなく、様々な測定に用いることのできる水質検査キットです。 2本テストセル(サンプル採水用容器)に検査対象を採水して、一方に検査薬を投入。投入した方を本体の右側、そのままの水を左側にセットしたら、測定ディスクを回転させて、反応色と測定基準色の比較を行います。 この製品の特徴は、測定基準の色調を示すのに、円盤状のディスクを用いていることです。 ディスクには基準色が、数値毎の単色ではなく、グラデーションで表示されているので、検体の反応が曖昧な場合にも、適当な基準色を探ることができます。また、その適合した位置を基にすれば、従来品より細かな数値が求められるな場合にも、対応することができるでしょう。 もうひとつの特徴は、円盤状の測定ディスクを交換すれば、様々な検査に用いることができる点です。
|
|
株式会社アムテック シート状のモップを用いることで、目的に応じてパーツを交換できる製品です。 モップには、集塵用のドライ、拭き掃除ようのウェット、両用のフリンジ付きなどがあります。色にもバリエーションがあるので、トイレ用、フロア用など、目的別に識別するのにも便利です。 ホルダーへの固定は、ベルクロ(マジックテープ)で簡単に行えます。 モップの側にプラスチックのフレームなど硬いパーツが含まれないので、丸めたり折りたたんだり、複数のモップを持ち歩く場合でも、コンパクトに携行することができるでしょう。また、モップを洗濯機に入れるのにも、硬い部品がないのは安心です。
|
|
|
第16回 震災対策技術展 主 催:第16 回「震災対策技術展」実行委員会 「振動技術展」実行委員会 会 期:2012年2月2日~3日 会 場:パシフィコ横浜 自然災害に備えた施設設備や非常用品が一堂に会する『震災対策技術展』が、今年もパシフィコ横浜で開催されました。 前回開催後から東日本大震災を挟んだ今回は、防災意識の高まりからか来場者が多かったようです。 とはいえ、イベントそのものについては、特に規模拡大した印象は無く、展示内容についても、前回と大きく変わった印象はありませんでした。 これは『震災前には見たこともなかったような奇抜な製品が続々登場』というような事は無かったという意味で、当然、従来製品から改良された製品や、既製品の応用による新製品は出品されていました。 しかし、ゲリラ豪雨が問題になった翌年のように『それまで目立たなかった防水製品が、急に表に出てきた』というような現象はありませんでした。 この辺は、いかに防災関係が注目されている分野だからといって、何の研究も蓄積も無い企業が思いつきだけで製品を作って参入できるほど、甘くはないということでしょうし、その方が安心できます。なにより、思いつきだけで作った製品で商売して欲しくないとも感じます。 もうひとつ、前回開催時までは、当日入場に1000円の料金(事前登録すれば無料)が設定されており、これについてはイベントの開催意義からも疑問に感じておりましたが、今回から撤廃されたようで、これは評価できると思います。 |
|
||||||
株式会社 美装
|
|
|
||||
参考:第16回 震災対策技術展
PDFなので、印刷して作業者への勉強会等にご利用いただければ幸いです。
このテキストは、故・木村光成さん作成の資料に基づいています。
公益社団法人東京ビルメンテナンス協会 様より引用させていただきました。
]]>
PDFなので、印刷して作業者への勉強会等にご利用いただければ幸いです。
なお、このテキストは、故・木村光成さん作成の資料に基づいています。
]]>| 物件名 : | 千葉県『県立北総花の丘公園』の記念碑 | ||||||
| 石材材質 : | 黒御影石 | ||||||
| 目的 : |
この記念碑は、千葉県の著名な方が書いたものを字彫りにしたもの。 より見栄えを良くするために、字彫りの中を銀色に埋めて欲しいと依頼された。 |
||||||
|
使用材料 /器具 : |
銀粉、アケミ(透明)、接着剤、プラ板、養生テープ 銀粉は、本物の銀を使うわけではないため、東急ハンズで色々探したところ『ダイヤピース』という銀色の粉体を見つけた。 粒子の大きさが違うものを数種類購入してテストした結果、大きめの粒子が見栄えが良く、その粉体を使用することにした(こういった仕事は、補修屋としては心楽しい仕事になります)。 |
||||||
| 作業概要 : |
|
||||||
| 後書 : |
著名な方の書かれた文字ですから、廻りの人も色々気を使って大変だなと思いました。 金色を彫り文字に入れて欲しいという依頼も、たまにあります。金色の塗料を探して、細かい筆を使って中を塗りつぶします。 |
![]() 作業中(養生) |
![]() 作業後 |
| 物件名 : | 石膏像の修復 |
| 石材材質 : | 石膏 |
| 目的 : |
ホテルの庭の、噴水上の石膏像が配送中に破損しため、その破損部分の修復を依頼されたもの(目違い研磨の仕事で泊り込みで行っていたホテルからの依頼)。破損箇所は石膏像の背中と前面の腹部の一部。 私の仕事は石材の直しであるため、手伝ってもらえる人間は『造形大』や『美大』などの、石材を造形できる学生に限られてきます。この時は、多摩美大の3回生を手伝いに連れていたため、彼にこの仕事を任せることにした。造形は彼の得意分野だった。 |
| 使用器具 : | 絵の具のコテヘラ、テナックス(白) |
| 使用材料 : | 石材の欠け補修に使う『テナックス』という樹脂材料で、硬化剤を混合することで固まるもの。 |
| 作業概要 : |
テナックスを適量、絵の具のパテヘラで取り分け、硬化剤を練り合わせて補修部分に塗り付けていき、硬化後に表面をサンダーなどで研磨して滑らかにする。 しかし今回は研磨せず、指先で整形して仕上げた。 |
| 後書 : |
出来栄えは、プロの私がみても、この道のプロと比べても遜色がないと言える。 このような仕事は、作業する人のセンスの問題であると、つくづく感じた。 |
| 一言 : | 「俺より上手いもんだな~」 |
![]() 作業中 |
![]() 作業後 |
| 物件名 : | フランス人石碑(横浜・外人墓地) |
| 石材材質 : | 白御影石 |
| 目的 : |
経年の汚れ除去。 横浜市内の石屋さんからの依頼。 汚れが酷い状態だが、こういう依頼こそ張り切るもので、綺麗になると嬉しいものです。 しかし外柵を洗い出すと様子が違います。いくら洗っても真っ黒なのです。 よく観ると、表面にコールタールが塗ってあり、これは落ちません。石屋さんの社長が来ていたので「どうしますか?」と尋ねると「一緒に綺麗にしたい」とのこと。 剥離液を使い、コールタールを落として再洗浄。どうにか下地が見えました。 |
| 使用器具 : |
高圧洗浄機(200kg)、ゴム手袋(二重重ね、事前に穴の有無をチェック)、 ハケ(タイル洗浄の塩酸バケ)、防護眼鏡(最近使い始めました→必要です) |
| 使用薬液 : |
弗化系薬液、リン酸、重炭酸ナトリウム、剥離液(自社製) (注)頑固な水アカ汚れは弗化系 錆などの除去はリン酸系 |
| 作業概要 : |
弗化系は、薬液を石に塗布する時はもちろん、必ず事前に水養生をします。 石には当然ですが、廻りにも水を打ち、飛散した薬液がかかっても被害が出ないようにします。直にかかるような場所は、当然キチンと養生しておきます。 薬液の塗布後は、汚れの落ち具合をみて薬液を軽く洗い流し、その後、中和液を塗布します。泡などの反応が起きますから、その後軽く水を流してから本格的に高圧洗浄をかけます。 洗浄後は飛散した汚水を洗い落とすため、廻りにも散水して終了とします。 今回は酸→アルカリの順で使用していますが、状況により、アルカリ→酸の順で使用することもあります。 大事なことは、ゴム手袋は全て片付け終えた後に外すことです。 |
| エピソード: |
鎖に繋がれた外柵の石が、金物を被ったところで折れて落下。 持ち上げることが出来ない重量で、後で直してもらいました。痛んでいたんですね。 |
![]() 作業前 |
![]() 作業後 |
![]() 作業前 |
![]() 作業後 |
| 物件名 : | 墓石(大阪) |
| 石材材質 : | 万成石 |
| 目的 : | 経年の汚れと艶落ちで、再生研磨の依頼 |
| 使用器具 : | ハンドポリッシャー、高圧洗浄機(200kg) |
| 使用薬液 : | 弗化系薬液 |
| 作業概要 : |
洗浄: 字彫りやヤク物(花などのの加工)の中に頑固な水垢が付いているため、薬液で除去する必要があり、事前に洗浄をかけることにする。薬液を使用するため、廻りのお墓をしっかり養生する。全体に水をかけ、水養生の後で薬液を塗布していく。 汚れの落ち具合を見ながら中和剤を塗布。その後、全体に雨を降らせるように散水してから、高圧洗浄機を『MAX』にして、ムラ無く洗浄する。 その後、廻りに飛散した汚水を流すことを忘れてはならない。 再生研磨: 石の状態を調べて、研磨の度合いを確認。#400、#800、#1500、#3000と、順番に研磨をしていく。 水切りで水を除去し、表面の艶を確認しながらの作業となる。最後にスポンジで拭き上げながら洗浄を行い終了となる。 廻りの養生を外してから、再度全体に散水を行い、洗浄を行う。 |
| エピソード: |
作業後、お寺の住職から、他の業者の「洗い仕上がり」具合の相談を受けたが、余計なことは言わずに済ませた。その他のシミに関しては、除去してからの帰宅となった。 大阪の初めての業者からの依頼であり、大阪まで行ってお金を貰えないと困るので、前金の振込みを依頼したが、相手の方もお金だけ振込んで来なかったら困るわけで「来てくれたら支払う」という約束で大阪まで行きました。 |
![]() 作業前 |
![]() 作業後 |
| 物件名 : | 横浜駅西口 ジャスコ敷石 |
![]() マスキングテープ貼り ![]() 補修材埋め込み1 ![]() 補修材埋め込み2 |
|||||||||||||
| 石材材質 : | 大理石(ロッソマニャボスキ・イタリア) |
||||||||||||||
| 目的 : | 経年の使用で、敷石大理石の石目に沿って裂け目が広がり、その隙間の目埋めを依頼されたもの。 |
||||||||||||||
| 使用器具 : | 乾式サンダ、研磨砥石、油絵用コテ、集塵バキューム |
||||||||||||||
| 使用材料 : | 補修材(テナックス)、着色材 |
||||||||||||||
| 作業概要 : |
|
||||||||||||||
| 後 記 : | 夜間(午前0時~4時)の作業であり、昼は人通りが多く、ホコリを残せないため、ゼネコンが用意した、パイプ組みで廻りをビニールで囲った箱の中での研削作業となった。 その箱を、研削する場所の上に設置し、研削作業しては次の場所に移動して作業する繰り返しとなった。 作業時間の限られる、かなり忙しい現場となった。 |
![]() 作業用箱 |
![]() 補修後 |
| 物件名 : | 東京・神保町 きよしビル |
||||||
| 石材材質 : | 黒御影石 |
||||||
| 目的 : | 玄関敷石および階段部の、接着剤除去と再生研磨。 黒御影石表面が滑るため、その上からカーペットを接着してあったが、今回それを除去して石を出したいとの依頼。 |
||||||
| 使用薬剤 : | 接着剤の剥離材 |
||||||
| 使用器具 : | スクレッパー |
||||||
| 作業概要 : |
|
||||||
| エピソード : | 施工を依頼した設計の先生とタイル屋(浮きタイルの補修に来ており、高所作業車を使い、3階部分を直していた)と、作業が一段落して一服していた時に、取り付けたタイルの隣が剥がれて私たちの脇に落下した。 慌てて、少し前に帰した高所作業車を呼び戻す結果となった。 浮きタイルを取り外す時に、隣のタイルの接着がゆるんだものと思われます。 「自分たちの居る時で良かった」と、先生とタイル屋が話していたが、場所を少しずらせば頭上に落ちていたわけで、あまり良くありません。 |
![]() 作業前 |
![]() 作業後 |
| 物件名 : | 横浜・日蓮像台座 |
||||||||||||||
| 石材材質 : | 御影石 |
||||||||||||||
| 目的 : | シミ、白華、緑青汚れの除去。 銅製の日蓮像の台座のため、緑青による汚れをはじめ、シミや白華などの汚れが見苦しいので、除去して欲しいという依頼。 |
||||||||||||||
| 使用薬剤 : | 錆除去剤、汚れ除去剤、中和液、シミ除去剤 |
||||||||||||||
| 使用器具 : | モップ、刷毛、カンカンハンマー、タガネ、養生材、高圧洗浄機 |
||||||||||||||
| 作業概要 : |
|
![]() 作業前 |
![]() 作業中 |
![]() 作業後 |
| 物件名 : | 某有名芸能人の事務所兼居宅 (東京・三田にある外国人用の低層マンションを、某有名芸能人が買い取り改造したもの) |
| 石材材質 : | 御影石のコブ出し仕様 |
| 目的 : | 内部の石材の欠けや傷などの補修を行っていたが、外壁に付いた汚れや白華を除去したいと相談を受けたもの。 |
| 使用材料 : | 硅砂 |
| 使用器具 : | 高圧洗浄機(200kg) |
| 作業概要 : | 排水の便が悪く、住宅街ということもあり、薬剤使用による白華除去がしにくい場所であったため、高圧洗浄機で硅砂を打ち出すショトブラスト除去による洗浄を行うことにした。 高圧洗浄機(200kg)のガンの先端から水を放出する際に、その引力で、横に取り付けたホースから硅砂を引き出して、水と一緒に対象物に打ち付ける方式です(使用する硅砂は、現場の具合により号数を変えて使用します)。 ガンの移動と共に、硅砂の入った袋(30kg入り)を移動させなければならず、力持ちがその袋を抱えてガンと一緒に移動します。 その後、廻りに飛散した硅砂や汚水を、散水で洗い流します。 道路上に残った硅砂は滑るため、散水で一箇所に集め袋に収納します。 |
| エピソード : | 場所柄、近所に住んでおられる芸能人やスポーツ界の方々がよく出入りしていました。 この事例メモとはあまり関係ないので詳細は割愛します。 |
![]() 作業前 |
![]() 作業後 |
| 講義1:業界情報 ~教育から作業方法まで幅広い知識と経験から必ず役立つ情報が発信されます~ 株式会社 ビル代行 鈴木 氏
|
| 講義2:メタボリック対策 ~きびしい世の中を生きる経営者にとって健康が一番、健康であるためのアドバイス~ Art Dance Studio M2 宮 先生
|
| 物件名 : | 岡山のスーパー『マルナカ』 |
||||
| 石材材質 : | テラゾタイル |
||||
| 目的 : | 色違いの色あわせ、シミ抜き、欠け補修 |
||||
| 使用薬剤 : | 着色剤 |
||||
| 使用器具 : | サンダー、研磨砥石 |
||||
| 作業概要 : |
|
||||
| エピソード : | 2日間で100㎡ほど手直しをして作業終了。 帰り際に相手先の監督から「まだ続けて直して欲しい」と要請された。しかし、当初の約束は2日間であり、とりあえず一旦作業終了として、再度の要請に応じて、後日、5日間ほど費やして欠けの補修を行った。 2,000㎡という広大な現場であり、相手先の人と話をして、出入り口付近を集中的に直して事無きを得るという結果となった。 |
![]() 作業前 |
![]() 作業後 |
| 物件名 : | 東京・九段プラザ |
||||||||||||
| 目的 : | 内壁トラバーチンの洗浄 |
||||||||||||
| 使用薬剤 : | 中性洗浄剤、水酸化ナトリウム |
||||||||||||
| 使用器具 : | 高圧洗浄機(200kg)、ビニール養生材、刷毛、モップ、カッパ木 |
||||||||||||
| 作業概要 : |
|
||||||||||||
| 一言 : |
トラパーチンは、石面に無数の眼に見える穴があり、その穴に入り込んだ汚れは、表面洗浄では除去できない。そのため、高圧洗浄で穴に入り込んだ汚れを叩き出す方法が最も有効である。
|
![]() 作業前 |
![]() 作業後 |
![]() 作業前 |
![]() 作業後 |
| 物件名 : | 横須賀の海浜公園 | ||||||||||||
| 石材材質 : | 白御影石 | ||||||||||||
| 目的 : | 若者が石の天端を利用してスケボーを繰り返すため、スケボーに使用する蝋が石に浸み込み、黒色化しているので、その原状復帰。 | ||||||||||||
| 使用薬剤 : | なし 蝋の汚れは薬液での除去は時間がかかるため、バーナーで表面を飛ばして再生する方法を取ることにした。 |
||||||||||||
| 使用器具 : | バーナー 石も厚く、バーナーでも縁の石欠けや割れの心配がないため、火口径の大きなもの(1番)で施工が可能になり、予定通りの作業終了となった。 |
||||||||||||
| 作業概要 : | 本来、バーナーでの施工の場合は、石厚や現場条件により、火口の口径を考えなければならず、大・中・小と口径を変えなければなりません。 10mm厚くらいの石材の場合、大口径の火力では石が割れてしまいますので、小口径の火力を使用して、慎重に作業する必要があります。その分、施工面積も少なくなり、面積あたりの単価が高くなります。 そのため、小口径の火口を2連3連と一列に並べたバーナーを使用して幅を稼ぐ方法を取っているケースもあります。これは工場で石にバーナーをかける時に、火口を一列に並べて一気にかける方法を参考にしたものであり、室内の薄板の場合には有効な方法といえます。 口径の違いによる、一日に処理出来る面積を、参考までに以下に記します。
|
||||||||||||
| エピソード: | 日中の作業であり、バーナーかけの最中もスケボーを抱えた若者が様子を見ていました。 「今日は駄目だよ!」と若者に言ったところ、休日で掃除の手伝いに来ていた娘から「お父さん、あの人達がいたから仕事になったんだよ」と言われて二人で大笑いしました。 |
||||||||||||
![]() 作業前 |
![]() 作業中 |
![]() 作業後 |
| 物件名 : | 東京千代田区の平河会館前に設置されている、名物布袋像 |
| 石材材質 : | 白御影石彫像 |
| 目的 : | 経年の汚れが酷く、洗浄による原状復帰 |
| 使用薬剤 : | 弗化系洗浄剤、接着剤 |
| 使用器具 : | ビシャン、ハンマー、タガネ、高圧洗浄機(200kg) |
| 作業概要 : | 薬剤使用による高圧洗浄で、大概の汚れは除去することが出来た。 しかし、頭部から顔にかけての一部が炭化して、黒色に変色していた。その部分の欠損を再生するために、同種の石(砂利)を接着剤を用いて欠損部に付け、ハンマーで打ち込む作業を行った。繰り返し打ち込み、ビシャンなどで表面の状態を整えた。 名物布袋で、近隣の人が毎日頭や身体を触って挨拶していくとのことで、欠損したまま納品するわけにはいきません。出来得る限り原状に戻しました。 |
| エピソード: | 平河会館にこの布袋様を納品した時に、関係者から『同じような古い燈篭があり、ワビ、サビを残して洗浄出来ないか?』とのお話がありましたが、無理なご要望でしたので、綺麗に洗浄して、お渡しすることになりました。 燈篭などは、古色がついた状態の方が価値があると言われています。そのため、新しい燈篭を竹やぶなどに放置して、古い感じにすることもあるようです。 |
![]() 作業前 |
![]() 作業後 |
| 物件名 : | 東京・新橋の民間ビル |
| 石材材質 : | 黒御影石本磨敷石 |
| 目的 : | 深い傷の修復 |
| 使用薬剤 : | なし |
| 使用器具 : | ハンドポリシャー、 研磨材・ダイヤセラミカ V60、V150、#400、#800、#1500、#3000、#バフ |
| ポイント : | 1:最初のキズ消しはV60という粗番を使用。 2:次にV150をかけてV60のキズを消す。 3:#400をかけて黒御影石の鏡面の下地を作る。 4:#800で、斜めから見て薄艶が出るまで仕上げる。 5:#1500、#3000で本磨きを行う。 6:少しの水をかけてから、黒バフを焼き付けるようにかけ、本磨きの艶を出す。 |
| 一言 : | 慣れてくれば、磨きの具合により、間の番手を省略できるようになる。 大事なことは#400をしっかりかけること。 そして外部での研磨は、水の使用を少量にすることで、作業時間の短縮を図ることが必要になります。 |
| エピソード: | この仕事は某運送会社からのもので、台車使用時に誤って傷を付けてしまい、ビルのオーナーからのクレームにより、私のところに依頼が来たものです。 修復費用は、若い運転手の個人負担と聞き、気の毒になって割安価格で応じました。 後に運転手から感謝される現場となりました。 |
![]() 作業前 |
![]() 作業中 |
![]() 作業後 |
| 物件名 : | 湯河原の元湯を引いた団体施設の風呂場 |
| 石材材質 : | 白御影石 |
| 目的 : | 経年の汚れ除去 |
| 使用薬剤 : | 酸性薬液 |
| 使用器具 : | タガネ、スクレッパー |
| ポイント : | 常に外国から関係者が来日するため、施設の石を綺麗にしようと、サンダーなどで研削した。しかし、修復出来なかったとのことで、相談を受けての仕事となった。 経年の温泉水により、石が赤く変色し、更に白華が積み重なった状態だった。 表面をサンダーで研削したが、除去出来なかったとのことで、薬液を使って徐々に溶かすことから始めた。白華が厚い箇所はタガネでハツルことにし、浴槽(黒御影石)はスクレッパーなどで白華を除去した。 酸性薬液を塗り足しながら、一室を4~5時間で除去。もう一室は予め薬液を漬け置いた。基本的には酸による白華除去だが、黒御影石の浴槽に飛散しないよう気を付けた。 酸性薬液を使用のため、後で中和作業が必要であり、重炭酸ナトリウム(重曹)使用による処理を行った。 漬け置くだけでの除去は困難と判断し、常にタガネなどで白華を崩すようにして、二箇所の浴室の汚れ除去作業を終了した。 |
| 一言 : | 薬液での除去の場合、薬液の強弱により除去時間が変わります。 除去時間の調整が必要です。 |
| エピソード: | 私が、この仕事(石材再生)を始めるきっかけとなった仕事です。 20年ほど前に、私の実家(石工具製造の鍛冶屋)の手伝いで石屋さんを廻っている時に、ある石屋さんの会長から依頼を受け、除去作業を行いました。 その時に、そこの奥さんに大層喜んでいただき、「これは商売になるわよ」と言われ、会長からは日本橋のビルのオーナーを紹介されました。そして、そのビルの壁の研磨作業を行い、それがこの仕事に入るきっかけとなりました。 初めての仕事を褒められ、気持ちよく始めた仕事ですが、その後のいろいろな現場との遭遇を考えると「今までよくやって来た」と思います。 この仕事を始める時に、ある石屋さんの老石工からいただいた「あんた一生悩む仕事を選んだね!」の一言は、まさにその通りです。 今も悩み続けています。 |
![]() 作業前 |
![]() 作業後 |
| 物件名 : | 横浜市神奈川区、熊野神社の狛犬 | |||||||||||||||||
| 石材材質 : | 安山岩 | |||||||||||||||||
| 目的 : | 壊れた狛犬の修復 | |||||||||||||||||
| 使用薬剤 : | 酸性洗浄液 | |||||||||||||||||
| 使用器具 : | 高圧洗浄機、左官用具、電動カッター、ドリル、ピン、棒グラインダー | |||||||||||||||||
| 作業概要 : |
|
|||||||||||||||||
| 一言 : | 悲劇の狛犬 1853年・嘉永6年(大獅子)飯島吉六の作。 昭和20年、横浜大空襲による戦火を受け、その後、アメリカ軍により、ブルドーザーで近くの京浜急行の土手に埋められた。 昭和35年に掘り出され、ボロボロの状態を、左官の名人・根門己之助氏が試作10体を作り、2年半をかけて復元した (同氏はその直後74歳で亡くなっている。まさに命をかけての修復だった)。 その後50年。石の傷みとセメント部分のヒビや剥がれなどが発生。各方面に修復を依頼するが、誰も手を出せない状態だった。 今回、縁あって修復を引き受けたが、元の写真や説明文書もなく、手探りでの修復となった。 現代の名左官、秋山忠良氏と組み、設計の先生を交えた3人で協力して作業を進めた。 足の筋肉、胸の張り、歯やコブ、爪の形、渦の形、手の表情や雌犬の乳など、いろいろ気を配りながらの作業となった。 仕上げの着色はあえてせず、石の汚れがセメント部に浮くのを待つことにした。何年か年数が経てば、昔のように石とセメント部の違和感が無くなると考えている。 心掛けたことは、昔の石工と二人の名人左官の跡を残すことであったが、石の部分が2~3割くらいしか残っておらず、全体のヒビ割れのために脆くなっており、大部分を接着セメントで覆う形になってしまった。 |
|||||||||||||||||
| エピソード: | 最初の依頼では「落ちた顎や渦などを取り付けて欲しい」との話で、気軽に引き受け、10日間との約束で、秋山氏と取り組んだ。 表面を高圧洗浄するまでは、前回の左官の仕事が石と一体化しており、名人の仕事とはかくあるものかと感銘した。 全体に安山岩がヒビ割れ、破損部が無数にあり、補修後の剥離、高圧洗浄後に全体にわたる剥離があることなども判り、直していけばいくほど、いろいろ手を掛けなければならないことになってきた。 また、天候不順で雨にもたたられ、雨の無い時間を見計らい、早朝3時頃から作業したこともあった。 狛犬は、雄雌の体の渦が左右対称であり、複雑な作りになっている。そのため、左官の秋山氏、加工の私と、それぞれが自分担当の仕事の最中に声を掛けられると気が散るため、お互いに怒鳴りあいながらの緊張した現場となった。 そんなことがあって、作業が終了した時は、二人で心から喜ぶ仕事となった。 また、設計の先生をはじめ、いろいろ気を使っていただいた神主さんや神社総代の方々、ご近所の方々に心から感謝しております。 この仕事は、2009年7月末に作業終了しました。 なお、この狛犬は、日本で最大級の大きさではないかということです。 神社にお参りかたがた、その最大級の狛犬をご覧になって下さい。 |
|||||||||||||||||
![]() 高圧洗浄 |
![]() 切り込み |
![]() 左官作業 |
![]() 仕上り |